商店街に不足業種公募型共同店舗を設置 長崎県諫早市 諫早市内3商店街

平成16年9月、アエル中央商店街の核店舗であった大型店が、平成17年2月の撤退を表明したため、直ちに商店街とTMO、諫早市は、対策協議会を立ち上げ、大型店撤退後の対策について検討を進めてきた。

当初は、既存の建物を活かしてショッピングセンターを誘致することを考えたが、築30年以上経つ老朽化した建物では、ランニングコストの面からも経営が厳しいことがわかった。

このため、いくつかの案の中から、商店街が事業主体となって街区に不足している業種の充足と、以前から消費者からの要望が強かった無料駐車場の設置を優先して建設することとなった。

用地については、賃貸借交渉等に相当の期間を要するものと予想したが、地権者のまちづくりに対する意識が高く、全面的な協力が得られたため、異例の好条件で契約をすることができた。

また、これまで地元大学や市民団体とまちづくりに係る共同事業を行う中で、活動のための拠点施設のニーズがあったことから、まちづくりに関わるグループが集い、交流できる施設として「まちづくり工房」を設置することとなった。

(1)不足業種公募型共同店舗及び駐車場の設置
街区に不足する業種を公募することによって、商店街に不足する業種の充足を図り、地域商業者で共同店舗と消費者からの要望の強い無料(時間制限)駐車場を設置する。

(2)まちづくり工房の設置
市民のまちづくりへの参加を誘引し、実践的に種々のまちの活性化策を創造していく場として、共同店舗2階に「まちづくり工房」を併設し、永続的に市民のまちづくり活動をサポートするとともに、共同店舗との相乗効果による来街者の増加も図る。

(3)共同店舗等の運営推進事業
共同店舗や駐車場、まちづくり工房の運営を円滑に行うために、専門家の助言・指導を受けるほか、関係書類の作成を委託する。

(4)賑わい創出イベント事業
工事期間中に商店街に賑わいを創出するためのイベントを実施する。

訪れるたびに楽しさが感じられる商店街 福岡県飯塚市 飯塚市内6商店街

商店街サポーターズ会員募集中「いつも何かやってる商店街」おげんきデー、商店街ツアーなど様々なイベントを開催。

飯塚市の中心市街地は、郊外への大型店・専門店の出店や福岡都市圏との競合により、土日の来街者が減少傾向にあり、また、平成15年7月の集中豪雨による水害で空き店舗の増加が強く懸念されていた。

一方で、平成15年11月には吉原町再開発ビルである「あいタウン」がオープンし、中心商店街の回遊性の拡大に向け空き店舗対策によるテナントミックスを行うことにより、地域に不可欠な魅力ある商店街の形成と新規来街者の誘引を図った。

また、中心市街地が一体となって様々なイベント事業に取り組む事で「あいタウン」との回遊性も増し、土日の来街者増が期待できる。さらには、中高年齢者・環境問題などNPOや学生など様々な団体等と連携することにより、時代に即応した活性化事業の実施が可能になると思われる。

(1)テナントミックス事業
商店街を一つのショッピングモールととらえ、空き店舗を活用し、商店街への新規来街者の誘引を図るため、新規事業者の出店を促進し、魅力ある商店街の形成を図るテナントミックス事業を実施。現在、4店舗が出店し、営業中。

(2)イベント事業
商店街の強みである地域との交流を活かし、観光事業、歴史的な祭りと一体となり土日の来街者の誘因を図るため、次のイベントを行った。

復GOセール「7月19日飯塚大水害復興感謝祭」/山笠写真展/敬老会イベント/ぶらり市/年末年始イベント等/本町アーケードリニューアルイベント/雛のまつり

(3)商店街サポーターズ事業
地域住民を対象とした商店街サポーターズを結成し、消費者から様々な意見を取り入れ、消費者と合同でみんなの商店街、まちづくりを進める。主な取組みは、次のとおり。

商店街ツアーの実施/定期イベントの開催/空き店舗表示パネルの設置/商店街ぐるめマップの作成/商店街モニターの設置/商店街お店PRビデオ制作、上映/商店街サポーターズ情報誌フリーペーパーの発行準備/会員証の発行

(4)吉原町地区再開発事業との連携事業
中心市街地活性化の核的存在である商業ビル「あいタウン」と商店街との回遊性を図り、郊外への流出を阻止するため、イベントの相互利用や広報活動を行った。また、あいタウン駐車場90分無料化が消費者に浸透し、商店街との回遊にも貢献できた。

(5)大学生、NPO等と連携した活性化事業
大学生、NPO団体等と連携したまちづくりの一環として、空き店舗や広場を活用し、気軽に事業活動を行ったりできるスペースの確保を図り、地域に不可欠な商店街として地域住民の認識を高める事業を実施した。主な取組みは、次のとおり。

大学祭MONTH開催式/嘉穂劇場との連携イベント/小さな子供のための広場「キッズスペース」の設置/イベントへの相互参加

拠点施設「パレットとっとり」で賑わい復活 鳥取県鳥取市 鳥取本通商店街

新名所「わらい地蔵」やユニークな業種を集めた「商業テナント」などによる「新たな市民交流の場」が誕生し、商店街の賑わいが復活。

TMO構想において、中心市街地活性化の重要拠点として位置づけられ、弥生町の地元銀行跡地に建設された、市民交流機能と地域商業機能を持った複合施設である。平成10年度の中心市街地活性化基本計画において「中心市街地活性化の起爆剤としての拠点形成事業」として位置づけられたのち、鳥取市による「弥生にぎわい拠点整備構想」の策定や市民政策コメント等、その設計、運営方針について、幾度の検討が試みられた。

15年度に鳥取本通商店街を事業主体として、TMOがそれを支援する体制で計画を推進することで、本格的に事業がスタートし、施設の竣工に至る。

(1)最寄品店舗や地場産品の店を誘致することで中心市街地への来街動機、頻度、利便性が高まりつつある。

・年間利用者数
予定利用者34万人に対し20%アップで推移
・年間売上高
年間見込売上3億6千万円に対し9%アップで推移
(2)広域交流拠点としての賑わいを生み出す市民交流ホールは、市民企画イベントの実施、市民団体活動拠点としての「にぎわい回復」の契機となる。

・年間ホール稼動件数
550件(平均1日1.5件の利用件数)
(3)パレットとっとり付近の8地点での通行量が平日・休日とも増加。

・平日平均通行量で前年比8%増
・日曜平均通行量で前年比5%増

売れても占い商店街 大阪府大阪市 福島聖天通商店街

「聖天さん」という地域固有の資源を活用した街づくり事業。占いで集めたお客さんの心をつかむ商売に、商店街ならではの知恵を活かす

戦前は聖天さんの参詣道として大いに賑わい、心斎橋、九条新道、十丁目筋(現天神橋筋)とともに、大阪の4大商店街といわれた。しかし戦後はありふれた駅前商店街となり往事の賑わいは失われる。

都心人口の減少、流通構造の変化、消費者購買行動の変化に対応しきれず、商店街での集客数は減少する一方であった。個店だけの自助努力だけでは解決できない課題であり、商店街全体の魅力向上による活性化策が必要であった。

(1)統一コンセプトによる施設整備事業
平成13年3月、老朽化していた街路灯39本、アーチ5基を新設。同年12月、街路330メートルをカラー舗装。全設備を「遊歩=UFO」に統一することで商店街の一体感を醸し出した。

(2)「占い」による商店街活性化
・「占いイベント」:夏の夜店の一環として占い師21人を集めて開始した。女性が集まり始めその後各マスコミに取り上げられ、来街者が急増する。

・平成14年度:売れても占い.COM・・・占いに重点を置いたwebサイトを構築し、占いのイベント情報を発信することにより、集客増大を図る。

・平成15年度:売れても占い大楽・・・占いを勉強したいと言うお客さまの要望に応える形で、商店街の空き店舗を活用し、「売れても占い大楽」を開設した。体験型修学旅行コースとしての占い体験も行う。

できることから始めるまちづくり 愛知県豊川市 表参道発展会

若手商店主が中心となり、ハード先行のまちづくりから脱却し、地域再生計画を活用したソフト先行まちづくり「いなり楽市」を推進。

愛知県豊川市は、日本三大稲荷に数えられる豊川稲荷を有し、毎年正月三が日には120万人もの初詣客で賑わい、年間では数百万もの観光客を集めている。その豊川稲荷門前町の商店街は、古くから観光商業地として栄えてきた。

しかしながら、近年のライフスタイルの変化等により観光客が減少し、中心市街地としての活力が低下しつつある。中心市街地全体では、平成3年に530億3,000万円であった年間販売額も平成11年には290億6,600万円と半減し、また、店舗数も482店から336店に減少していた。

これに対し、豊川市では、行政主導で、活性化のためのまちづくり方針、都市計画道路の整備や地区の景観整備方針などを話し合うワークショップを幾度となく開催したが、行政にありがちなハード先行のまちづくりであったこともあり、商店街のまちづくり意欲も不十分であり、なかなか結論がでず、苦慮していた時期があった。

まちづくりの「はじめの一歩」が踏み出せないこのような状況の中で、商店街の若手商店主と地元住民が中心となり、「できることから始めるまちづくり」を合言葉にまちづくり活動が行われるようになり、当該地区のまちづくりは転機を迎えた。

(1)いなり楽市実行委員会
平成14年に発足したこの委員会は、商店街の若手商店主が中心となり、できることから始めるまちづくりを実践している団体である。この団体の成長により、長年行政があの手この手でまちづくりを試みてきたこの地区にあって、ようやく自発的にまちづくりを検討・実践できる地元の態勢が整ってきたといえる。この委員会では、まちづくりイベント「いなり楽市」を開催し、手作りの景観整備、地域情報の発信、地域ブランドの確立、名物商品の開発などを行っている。特に「いなり楽市」には、毎回2万人の集客(本市人口の15%)があり、大きな経済効果をもたらしている。

(2)いなり楽市
月一回の定期イベントのテーマは、「なつかし青春商店街」。豊川稲荷やその門前町商店街が一番賑わっていた昭和30年代のレトロな感覚を楽しんでもらおうと、当時のホーロー看板や家電を飾りながら、路上に戸板を並べて「自由市」を開催している。はじめたころは細々と開催していたが、その賑やかな演出により、人が人を呼び、大きな集客を得るようになり、豊川稲荷の集客と相乗効果により、まさしく昭和初期の賑わいを再現している。

このまちづくり活動を継続させるため、毎週木曜日の午後7時から委員会を開き、深夜の3時ぐらいまで、「まちづくり」に関する話し合いを行っている。もちろん、この会合には市役所の職員も参加している。

(3)道路の有効活用
いなり楽市では、道路を通行止めにして、大道芸を行ったり、商品を並べて商売したり、オープンカフェを行ったりしている。

これには地元の要望に基づき地域再生計画を策定しており、「道路使用許可の円滑化」、「補助施設の目的外転用」などの支援措置が活用されている。

(4)費用のかからない景観整備
まち全体が古く、時代に取り残された商店街というデメリットを逆手に取り、門前町という地域特性を活かし、古いことや懐かしさを逆に強調するため、各店舗の軒先に昭和初期の懐かしいものを飾っている。これらは、高齢者の世代には懐かしく、若い世代には新鮮で、好評を得ている。

(5)市民を巻き込んだまちづくり
この活動を続けている間に、このまちづくりへの賛同者が徐々に増え、現在では、周辺住民や商店主だけではなく、市内の中学校や高校、外国人サークル、市民ボランティアなど、市民を広く巻き込み始めている。

一店逸品運動と大学連携によるまちづくり 愛知県瀬戸市 銀座通り商店街

商店街が組織した委員会の認定オリジナル商品を新聞発表。また、商店街店主の共同経営店舗などを設置し、バーチャルモールをインターネットに掲載。

「銀座通り商店街」は、人口13万人の瀬戸市中心部に位置し、瀬戸市における3つの中心商店街のうちの一つであるが、核店舗の衰退以降、郊外部での大型店の出店もあり急速に衰退し空き店舗が増加していた。最近では商店街の努力により空き店舗が減少し、飲食店やギャラリーなどの新業態の店舗も増加している。

1997年6月の「2005年万博の瀬戸市開催決定」を受けて、様々な取り組みを実施。

<助走期間> 1998から2000
基本計画作り(やきもの文化に根ざした潤いのある街づくり)、女性部(銀座レディース会)の立ち上げ、イベントを通じての学生や市民団体との連携。

<ホップ>  2001から2002
銀座茶屋(商店街店主らによる共同経営の和風茶屋)、人コミュ倶楽部オープンを皮切りに空き店舗にギャラリーや飲食店がオープン。

<ステップ> 2003から2004
一店逸品づくり運動による既存店の活性化とネットワークを活かした商店街の新たな魅力作り。

<ジャンプ> 2005
愛・地球博開幕

(1)一店逸品づくり運動
現在、10品目が「せと銀座の逸品」として認定されている。また、2店舗については、商品ではなく人物にスポットを当てて、瀬戸にもこんなすごい人がいるということで、「銀座マイスター」として認定している。

名古屋学院大学において作成された「一店逸品」バーチャルモールをインターネットで掲載してPRを実施。

(目的)商店街の各店が逸品を考えることにより、商売の原点である商品を見つめなおし、皆で意見を出し合うことにより、より良いものを作り、商店街のイメージアップ、ブランド化を目指す

(2)銀座マイスター
瀬戸で他にいない技術・知識を有する人であると、いっぴん委員会の総意で認定する。

(3)大学との連携・・・学生経営のお店「カフェ&雑貨 マイルポスト」
瀬戸市内にキャンパスを持つ名古屋学院大学とまちづくりNPO人コミュ倶楽部が平成14年9月にまちづくりカフェを開店した。

平成12年秋に学生が商店街のイベントを手伝ったことがきっかけになり、経済学部の学生と教員らで作るまちづくりNPO「人コミュ倶楽部」が発足し、平成13年4月、商店街に事務所を開設した。その後土産物の販売を開始し、それが「マイルポスト」に発展した。

マイルポストは約100平方メートルの店舗に喫茶店と雑貨コーナーが設けられている。普段はコミュニティサロンとしてのカフェの営業をしているが、講演会やミニFM放送などのイベントも随時開催している。年に4回程度、名古屋学院大学経済学部政策学科「まちづくり研究入門」の一部として市民も参加できる公開授業をマイルポスト店舗内で実施している。

その他にも月一回程度マイルポスト店内にてコミュニティカフェイベントがあり、様々なゲストを招いての講演会&ワークショップが行われるなど、商店街・学生・市民を巻き込んだ多くの取組が実施されている。

マイルポストは、銀座通り商店街にとって、商店街の活性化に大いに寄与している。

(4)銀座茶屋
商店主が共同出資して、空き店舗に飲食店を開店。(マイルポストのとなり)

(5)かわらばん家
商店街の空き店舗対策として設置され、にぎわい回復、まち全体のギャラリー化の推進、若手陶芸家の育成等まちづくりの大きな一翼を担っている。

(6)新たな魅力作り
・窯の広場設置
商店街が物を売るだけでなく、人と人とが心をつなぐ場として、商店街内に窯の広場が設置され、地域の女性が中心となってフリーマーケットなどを実施しており、連日盛況。
・キャラクターの商品化
陶祖祭などで狛犬キャラクターの装飾を実施し、商品化につながった。

ホコ天拡大 毎日の買い物が安全・安心 石川県金沢市 堅町商店街

土・日・祝の午後の歩行者天国「ホコ天」を平日にも拡大し、365日、午後は憩いの街に。

金沢市の人口は約45万5千人。他の中小地方都市にみられるように、中心市街地商店街は、郊外大型店・ショッピングセンターとの競争激化や郊外移住による街なか定住者の減少の影響を強く受けている。

竪町商店街においては、従来よりモール化整備事業を推進し、御影石による道路舗装や電気ロードヒティングも完備し、ハード整備はほぼ一巡していた。

しかし、より魅力のある商店街として賑わいを増し、街中に人を呼び込むには、ソフト面における有効策が必要であった。

このため、以前取り組んだものの、周辺地域の反対により挫折した、歩行者天国「ホコ天」の拡大に取り組んだ

「竪町商店街通り」は、車道幅員6メートルの金沢市道とその両側各3メートルの歩道、計12メートルの通りが430メートル延びる通りで、商店はその両側に軒を連ねている。

この通りの従来からの交通規制は、土、日、祝の午後(12時から18時)に限り、車両の進入が禁止となっていたが、休日で約3万人、平日でも休日の半数程度の通行量があり、人と車の混在は安全上からも問題があった。

このため、取り組みに当たっては、組合においても車両通行量調査を実施したほか、金沢市交通政策課へも働きかけ、「金沢市における歩けるまちづくりの推進に関する条例」にのっとり作業を進め、周辺地域の了解も得ることが出来た。併せて警察とも連携をとり、平成17年12月1日より、平日にも交通規制を拡大することが出来た。なおこの際、夕方の規制時間を1時間延長し、12時から19時とした。

アーケードのない商店街における通年のホコ天は、全国的にもあまり例がないと思われる。

空き店舗活用によるまちづくり拠点施設 静岡県沼津市 まちの情報館

商店街の空き店舗を活用して、まちづくり活動の拠点施設「まちの情報館」を開設。市民、商業者等に開かれた活動の場。

沼津市のTMOぬまづでは、空き店舗対策を先導的に推進する事業の一環として平成13年4月から、商店街(アーケード名店街)の空き店舗を活用してチャレンジショップを展開した。このチャレンジショップは、起業する意志のある商業者3から4社に低価格でレンタルし、その後繁盛店としてアーケード名店街の空き店舗に誘致することを目的としたものであったが、所期の目的を果たすまでには至らず、平成16年3月をもって閉鎖となった。しかし、歴史はあるが、市内で空き店舗率が最も高いアーケード名店街の活性化を目指し、チャレンジショップ跡地である空店舗に市民・商業者等のまちづくり活動の拠点施設として、平成16年5月に沼津地域産業振興協議会の運営による、ぬまづ産業振興プラザと連携した若人や商店主の情報受発信サロンとして「まちの情報館」を開設した。

(1)中心市街地におけるまちづくり活動のコーディネートの場
専門スタッフを常駐させ、まちづくりなどの専門家集団との連携を図りながら、中心市街地における商業者、まちづくり団体の活動コーディネート機能。

(2)中心市街地におけるまちづくり情報交流の場
中心市街地のまちづくりやイベントに関する情報を集積しながら、商業者、市民、若者などが気軽に立ち寄れる情報ステーションとしての機能。

(3)中心市街地におけるまちづくりの担い手を育成する場
商業者のスキルアップとまちづくり活動の担い手を育成するセミナー、講座を開催し、商業・まちづくりの人材を育成する機能。

(4)商業者・市民団体活動の場
商業者や市民団体が気軽に使える会議、実践活動の場となるスペースを提供する機能。

(5)新しい商業経営者を育てる実験ショップ
新しい商業経営にチャレンジする場としての実験店舗を提供し、新たな商業経営者の育成を図る機能。

今あるものを生かす〜街の魅力を再発見〜 新潟県村上市 村上市中央商店街

城下町・村上に残る昔ながらの町屋を生かしたまちづくりを実践。「人形さま巡り」「屏風まつり」等のイベントで誘客を図り、まちを活性化。

村上市中央商店街は、新潟県の北部に位置する村上市において、3つの町内で構成される全長、約600メートルの商店街である。

かつては中心商店街として繁栄したが、昭和40年代にJR村上駅前に大型店が開店し、人の流れが大きく変化した。近年は、国道沿いの大型店やパワーセンターなどに客足を奪われ全国各地の状況と同様である。

そのような中、平成10年から12年にかけて若手後継者が中心となり市内の全商店会を挙げて大掛かりなイベント(村上市大商業まつり)を行い街の魅力を再発見するきっかけになった。

また、城下町村上の資産である町屋を生かしたまちづくりを目指す商店街メンバーが、別組織「村上町屋商人会(まちやあきんどかい)」を設立し、城下町村上町屋の人形さま巡りと屏風まつりを始めたことで、市民主体による町屋を生かしたまちづくりが始まった。

(1)町屋の人形さま巡り(平成12年〜)
3月1日から4月3日まで、商店街を中心とした町人町の各家々70軒に展示、見学無料で公開している。

(2)屏風(びょうぶ)まつり(平成13年〜)
9月10日から30日まで、人形さま巡り同様に約60軒の参加店に屏風をはじめ昔の道具などを展示、無料見学できる。

(3)チーム黒塀プロジェクト(平成14年〜)
市民が1枚千円で板を買いブロック塀を板塀に変えた。建設費の不足分は塗装など市民のボランティアでまかない景観を修復した。

宵の竹灯篭まつりの会場にもなっている。

(4)宵の竹灯篭(とうろう)まつり(平成14年〜)
10月中旬に黒塀の小路に幻想的な雰囲気をかもし出す。これに合わせてピアノ、フルート、三味線、雅楽などの音楽会も行われ、抹茶も振舞われる。

(5)地蔵様の日(7月23日)
市内の保育園・幼稚園児の地蔵様のぬり絵の展示。民謡流し、よさこいなどのイベントで、伝統行事の地蔵様巡りを盛り上げている。

(6)小町フェスタ
音楽を通じて街づくりと地域のコミュニケーションを図る活動。

フリーマーケットなども同時に開催。

情報交換と井戸端会議ができる「こまち広場」も開設。(小町商店会とこ・まちづくり委員会が管理運営)

(7)むらかみ町屋再生プロジェクト(平成16年〜)
人形さま巡り等による来街者の増加により、市民の間で当市の資産である町屋の重要性に対する認識が高まり、街並み再生に向けた市民自らの力による再生プロジェクトが始まる。

具体的には、年間1千万、10年間で1億円の基金を創設し全国から出資を募り、アルミサッシ等で近代化されてしまった町屋の外観を昔ながらの格子や板戸に再生するための制度を創設した。

また、外観の修景に際しても、「村上大工 匠の会」を組織し、伝統的技術の継承・復活も目指している。

全国に広がったエコステーション 東京都新宿区 早稲田大学周辺商店連合会

エコステーションの仕掛人。地域と連携し、環境・リサイクル、震災対策、情報化、地域教育等の多角的なまちづくり。

早稲田大学周辺の7商店会450店で構成されている連合商店会。商圏人口2万から2万5千人。

夏休みになると商圏人口のほとんどである学生がいなくなり、商店街は閑散としてしまう。そこで夏枯れ対策としてイベントを企画。平成8年8月に実施したイベント「エコサマーフェスティバル」の成功をきっかけに、環境・リサイクルだけではなく、バリアフリー、震災対策、情報化、地域教育と多角的にまちづくりに取り組んでいる。

(1)「エコステーション」
エコサマーフェスティバル後、「ごみゼロ平常時実験(拠点があれば、リサイクル活動ができることの証明)」などを経て、平成10年に商店街の空き店舗を借りて、空き缶回収機とペットボトル回収機を設置したエコステーションを開設 した。回収機に空き缶を入れるとラッキーチケット(商店街の参加店で使える商品券、値引き券)が当たる仕組みで、リサイクル事業と個店への集客を結びつけた取り組みとなっている。また、生ゴミ処理機を設置し、成分解性のお買い物袋(生ゴミと一緒に処理機に投入しても分解する袋)も作成。平成11年から修学旅行生を受入れ、環境活動・地域活動を紹介するとともに、修学旅行生が地元の特産品を早稲田で販売する販売体験の場を作り人気がある。

(2)「早稲田地球感謝祭」
エコサマーフェスティバルは、平成12年から、早稲田地球感謝祭と名前を変え、さまざまな切り口から、地域の多くの人が参加できる場を作っており、各商店会ともに、地域参加型のイベント作りが進んでいる(フォトコンテスト、フリーマーケット、ビンゴ大会など)。こうした活動には、多くの学生が参加し、イベントへの参加にとどまらず、マップ作り、防災キャンプ、イルミネーション飾り、餅つき大会、早稲田祭ラーメンなどのメニュー提案(個店への提案)、リユース弁当箱(容器を返却する持ち帰り弁当)など、さまざまな企画を実現している。

(3)「震災疎開パッケージ」
安心安全は街の売り物として、商店街発の震災対策に取り組み、「震災疎開パッケージ」を販売(被災したときには、連携している地域へ疎開できる仕組み。平常時には特産品のプレゼント、連携地域への下見ツアーなどが盛り込まれている)。

(4)「早稲田地ビール」
平成14年には、早稲田地ビール を作り好評販売中。

(5)その他
アトム通貨(地域通貨)、合格弁当の販売、ワセダカラーの街路灯の設置、平成19年の早稲田大学創立125周年を地域ぐるみで祝福する商店街企画を検討するなど、ユニークな取り組みを行っている。

団塊世代が再び早稲田に集う企画(ミュージカルに端役で出る会、田舎家を守る会など)や講座を開催しており、昨年は、団塊の世代を対象にNPO・起業博覧会を行うなど、起業に関する講座も早稲田大学内や周辺で行っている。


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