季節のフルーツを使い、その味を最大限に引き出すスイーツ タカノフルーツパーラー

フルーツや野菜など、素材本来の良さが見直されてきている。スイーツ業界では季節のフルーツを使い、その味を最大限に引き出すスイーツを提供しているタカノフルーツパーラーに注目が集まっているようだ。今回は、同社の人気の秘密とユニークな人材育成法に迫る。

JR新宿駅の東口にある新宿高野は120年以上続くフルーツの専門店。価格にして8000円〜3万円程度のマスクメロンや、1万5000円以上するマンゴーなどを取り扱っていることでも有名だ。併設するタカノフルーツパーラーも大正時代から続いている老舗。近年の自然素材ブームもあり、タカノフルーツパーラーには頻繁に行列ができる。顧客のお目当ては、旬のフルーツをふんだんに使ったスイーツだ。「専門店の新宿高野と同様、フルーツパーラーでも全国各地から集めたえりすぐりのフルーツを使ったスイーツを提供しています。例えば、一口にイチゴといっても、『とちおとめ』『あまおう』『紅ほっぺ』などさまざまな品種があり、味も旬の時期も違うのです。

私たちが提供するのは、あくまでフルーツが主役のスイーツ。生クリームもイチゴの味を最大に引き出すものを使うなど、旬の素材の味を生かすためのスイーツ作りを徹底して行っています。それが近年の健康志向や素材そのものの味を楽しむというトレンドにマッチしたのではないでしょうか」。そう語るのは、広報担当の久保さん。最近では、タカノフルーツパーラーのうわさを聞きつけたスイーツ男子も多数来店しているそうだ。

高野グループが提供するフルーツはすべて厳選されたものだ。よって専門店やフルーツパーラー、フルーツバーでの接客では、その魅力を正しく伝える力が求められる。特にギフトを求めて来店する50代、60代の顧客は一般的なフルーツの情報をすでに持っていることが多いため、専門的な情報が求められるのだ。「新人や転職者の中にはフルーツパーラーのスイーツに引かれて入社したため、当社がフルーツ専門店だということをあまり理解していない人もいます。そのため、新宿高野が創立120周年を迎えた2005年からフルーツ塾を開始したんです」。そう語るのは人事総務課の山口氏。

フルーツ塾では、一年間を通じて、毎月旬のフルーツをテーマにした歴史、品種の特徴、健康や栄養素についての講義を行う。その中には、食べ比べやセールストークづくりなど実践的な内容も盛り込まれているという。毎月、季節のフルーツに関することを学ぶ機会があり、ときには生産地に赴いて栽培方法を学んだり、選果場※を見学したりする。「私たちが扱うものに対する深い知識を得、生産者の思いを知ることで、接客にも説得力が増します。また、製造スタッフの場合は、風邪の予防になるなど、フルーツの機能性や効能を知ることで、商品開発に役立ててほしいですね」。そう山口氏は語る。

編集後記
2005年夏に出た『チェンジメーカー』の続編。前回と同様に、日本での認知度は低いが世界的な社会起業家や人道活動家、日本で注目されている企業家・活動家など17人を紹介。あなたに起こる小さな革命、待望の続編!!
自分だけが儲けてもハッピーになってもつまらない。
誰かを、幸福にするという、新しくて楽しい働き方の提案です。
NPO/NGOに興味がある人たちの間で必読書となった前作「チェンジメーカー」と同様に
「社会起業家」という新しい生き方を選んだ20人の横顔を美しい肖像写真とともにお届けします。
世界各国で最先端を行く51の非営利団体の情報も満載!

社会起業家という仕事

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