経常利益12年連続トップ。熱血指導で支持を集める学習塾業界の雄 佐鳴予備校

近年の少子化の影響で学習塾業界では、生き残りをかけた戦いを続けているところも少なくない。そんな厳しい業界の中で「勝ち組」といわれているのが佐鳴予備校。同校が快進撃を続ける理由とは?

経常利益12年連続トップ。熱血指導で支持を集める学習塾業界の雄
少子化や不況はどこ吹く風。着実に成長を続けているのが佐鳴予備校だ。同校はグループ全体で約300校を展開しており、地域からの圧倒的な支持を得ている。2009年には学習塾業界で経常利益12年連続トップ※を達成。小学生から高校生を対象とした学習指導を行っているが、同校の教育は学力テストや受験対策を目的としているわけではないのだという。

「学力を向上させる、志望校に合格させるというのは、あくまで最低限の責務。さなるでは『学力をもって社会に貢献する人材の育成』を第一に考えています。そして、将来の日本をリードする真のリーダーを育成していきたい。子どもたちには、絶対にあきらめないという強い気持ちや、自分の頭を使って人生を切り開く力をつけてほしいんです。だから、授業では教師が手とり足とり教えるのではなく、難度が高い応用問題にもどんどん挑戦させます。そして、できたら『天才!』『優秀!』『エクセレント!』などの言葉を使い目いっぱい褒める。そうすると子どもはやる気になりますよね。必要に応じて、教師が生徒の気持ちに火をつけるために、20分〜30分間のスピーチをすることもあります」。そう語るのは、人事室課長の稲毛氏。授業が終わった後は、興奮状態で帰宅する子どもも多く、それが保護者からの評価やクチコミにつながっているのだそうだ。

宇宙や地球の裏側を教室内に映し出す「映像体験型学習」
学習塾の中にはアルバイトの教師が教壇に立つところもあるが、同校の教師はすべて正社員である。これは最高の教育を子どもたちや保護者に提供していきたいという誠実さの表れであるという。さなるのプロ教師が繰り広げる授業は塾業界随一という呼び声も高い。さらに子どもたちの知的好奇心を刺激するため、ITを駆使した授業もほかの塾に先駆けて行っている。映像体験型学習を可能にする「See-be(シービー)」がその一つだ。

「例えば、宇宙について教えるときに、黒板に宇宙を描くことは難しいでしょう。必要な資料をすぐに取り出して、それを映像やCGにして映し出せるツールが欲しいと考えたのです。しかし、そういったツールは見つからなかった。そのためSee-beの自社開発に踏み切りました」。そう語るのは人事室の西殿氏。実際に教鞭(べん)を執る教師の立場から、指導を強力に補助するマルチメディア素材を作成・収集して開発されたツール。特に動画素材に関しては、NHKエデュケーションの膨大な資料映像をはじめ博物館、大学などから協力を得て作られている。このほかにも、高校生向け映像学習システム「@Will」などのツールもあるが、なんとこれらを佐鳴予備校以外の学習塾に惜しげもなく提供しているという。その理由は、全国の子どもたちに質の高い教育を提供したいという思い。ツールを販売して利益をあげることよりも、理想の教育を日本全土に広めていくことが大きな目的であるそうだ。


編集後記
開発の段取りから販売戦略まで基本ポイント35

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