年間20店舗出店と全国展開を加速するリサイクル古着店「ドンドンダウン オン ウェンズデイ」

長引く不況の影響で消費が落ち込みをみせるなか、年間20店舗出店と全国展開を加速するリサイクル古着店「ドンドンダウン オン ウェンズデイ」。勢いに乗る同店のユニークな販売・買い取り方法、そして今後の展望に迫った。


毎週水曜日。東京都・東大和市にあるリサイクル古着店「ドンドンダウン オン ウェンズデイ(以下ドンドンダウン)」の前には開店前から行列ができる。お客さんの目当ては、「逆オークション」と呼ばれる販売手法により、毎週水曜日に1000円値下がりしたリサイクル古着だ。ドンドンダウンでは、3000円だった商品が水曜日には2000円、さらに次の水曜日には1000円になり、最終的には100円と値下がりし続ける。「古着はすべてが一点モノですから、次の水曜日を待って安く買うか、その前に誰かに取られてしまうかという駆け引きがあるんです。お客さまにそんなドキドキワクワク感を味わっていただきたいと思っています」。そう語るのは全国に26店舗展開するドンドンダウンを運営する株式会社ヘイプの岡本昭史社長。同店は2010年3月までに40店舗に拡大する見込みだという。

逆オークション式の販売方法だけではなく、買い取りの仕組みもユニークだ。お客さまが持ち込んだ洋服は、下着類を除き、穴が開いていても破れていても、何でも買い取るという。「買い取りを断られるかも・・・という不安があると、持って行く気がなえますよね。私たちにとっては重要な商品ですから、お客さまにできるだけ気軽に売りに来ていただきたい。そして、買い取りを目的に来店いただいた方に店内を見てもらい、“古着って安くておしゃれなんだ”と古着に対する認識を改めていただくきっかけにしたいんです」と岡本社長。さらに、毎週月・木曜日は買い取り額を1.5倍(同店基準で1kgあたり500円査定の商品が対象)とし、水曜や週末以外の集客にも成功。月曜や木曜には1日100件以上の買い取りが集まることも珍しくないという。また「水曜日は販売に集中、月・木曜日は買い取りに力を入れる」というように店舗スタッフの働き方にもメリハリが生まれているそうだ。

編集後記
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4期連続で増収増益を記録している王将フードサービス

景気後退で外食産業が軒並み苦戦する中、4期連続で増収増益を記録している王将フードサービス。現在、「餃子の王将」を全国に540店舗以上展開しており、既存店ベースの売上高は2007年8月から26カ月連続で前年同月比100%超を更新している。その好調の秘密を探った。

王将の店舗運営は、多くの大手外食チェーン店とは対照的だ。例えば、一般に本部の役割とされる新メニュー開発やキャンペーン企画は、店舗ごとに店長が考える。「立地・客層・席数など、一つとして同じ店はありません。どんなメニューや運営方法がベストかは、同じ東京でも池袋と町田では全然違うはず。それが一番わかるのはお客様に毎日接している店長です」。同社の鈴木和久専務は現場に大きな裁量を与え、店の独自性を大切にしている理由をそう語る。また、多くの外食チェーンでは、店ごとの味のバラツキをなくすため、調理済み商品を使う。

それに対して王将は、店舗のオープンキッチンでの手作りにこだわっているのだ。店舗には中華料理店ならではの活気が生まれ、しかも客層に合わせた味や独自メニューを提供できる。それが店の個性になり、リピーターや熱烈なファンを生んでいるのだ。

店舗に裁量を与えると同時に、本部のバックアップ体制も万全。王将には、前日の店舗データが翌朝9時に把握できるシステムがある。社長をはじめ幹部は毎朝、売り上げ・原価率・人件費率・販促費などをチェック。異常値があれば全国に18名いるエリアマネージャーが店舗に駆けつけ、すばやい対応で不採算店舗の発生を未然に防ぐ。といっても、一方的に指令を出すのではなく、解決策はあくまでも店長に委ねるカタチ。現在、横浜の桜木町店で活躍する徳江店長は、以前の店舗で売り上げの落ち込みに悩んでいた。その時、エリアマネージャーから「あれこれやろうとせず、悪い所を一点だけ直せ」とアドバイスされた。

考えた末、着目したのが売り上げの落ちていたチャーハンだった。そして、その原因は味にあった。「いためる時間、調味料の割合などを細かく計測し、どうすればおいしくできるかを追求しました。その結果、どのスタッフでもおいしく作れるようになったんです」。この取り組みを通じて店の一体感が生まれ、気が付くと売り上げも回復していたという。

編集後記
こんなトップの下で働きたい!〈8人のカリスマたち〉
企業の競争力とは、経営者の戦略策定能力、それを実現する実行力、物事を変える決断力、人に任せる器量、戦いを厭わない胆力…といった、トップの能力と資質で決まる。「100年に1度」の大不況に勝つためのヒント。

闘う社長

JR駅内に展開する商業施設ecuteが好調 エキナカビジネス

百貨店をはじめとして苦戦する小売業が多い中、JR駅内に展開する商業施設ecuteが好調。駅利用者に向け新たな選択肢を提供することに成功したようだ。今回は「ecute(エキュート)」を運営するJR東日本ステーションリテイリングのエキナカビジネスに迫る。

2010年3月28日、「ecute東京」が登場したことにより、東京駅の人の流れに大きな変化が起こった。ecuteとは、株式会社JR東日本ステーションリテイリングが駅の改札の中に展開する商業施設のこと。ecute東京は、開業前から多くの話題を呼んでおり、登場を待ちわびる人も多くいた。そのため、客足は絶えず、中には長蛇の列を作る人気ショップもあるほど。「JR東日本グループでは、2001年に、駅を高度利用してもらおうと『ステーションルネッサンス』というテーマを掲げました。これは、駅を乗り換えだけの場所ではなく、人が集い楽しむ場所に変えようという取り組みです。2002年に上野駅の駅舎を活用した商業施設アトレ上野を皮切りに、2005年には改札内に『ecute大宮』、『ecute品川』を開業。

2010年3月にできた『ecute東京』でecuteは5店舗目になります」。そう語るのは、同社取締役で人財育成部を取り仕切る佐野氏。JR東日本グループの駅施設の利用者は、一日当たり1685万人程度だといわれている。そこで、新しいマーケットを開拓しているというわけだ。

現在5店舗あるecuteは、それぞれに異なるコンセプトを持つ。例えば、ecute東京のコンセプトは、「ニッポンRe-STANDARD」だ。東京駅には観光客や出張客が大勢集まるため、土産物売り場などは充実している。一方で、デイリーユーザーの要求を満たせていなかった。そこで、東京駅を人が集う街に変えようというJR東日本「Tokyo Station City」という開発プロジェクトとリンクさせ、日々の暮らしの中で日本の良さを振り返る場をつくったのである。「ecuteのコンセプトは、社員が駅に一昼夜立って、利用客をじっくり観察するなどの調査を行いながらつくります。

例えば、品川よりも東京の方が大きな旅行カバンを持っている人が多いとか、○○の買い物袋を持っている方が多いなど、細かいところに注意を払い、そこに潜んだニーズを探り出します」と佐野氏。そうして決定したコンセプトをもとに、徹底的にこだわって店舗づくりを行うという。話題性の高いショップを呼ぶわけではなく、コンセプトに合ったショップを全国で探すという方法だ。また、毎日使う駅だからこそ、例えば、各ecuteとも商材の入れ替えを2週間に一度は行うなどの目新しさを保つ努力も欠かさない。

編集後記
舞台は大宮、品川、立川…まだまだ続きます。駅を変える新しいエキナカビジネス。

ecute物語

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